AxiZ沖縄ブログ

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1万時間の法則

1万時間の法則

1万時間の法則というのをご存知でしょうか。
人によって5000時間という人もいるので、基準は明確ではありませんが。
何事も一人前になるには1万時間(5000時間)の時間が必要、という法則です。
1万時間一つのことを集中して取り組めば、100人に1人の人材にはなれるそうです。

では、100人に1人の人材になることができれば一生安泰でしょうか。
そんなことはありません。
日本の人口は1億人以上います。
そのなかで100人に1人というのはそんなに貴重ではありません。
割と替えのきく人材です。

では、1万人に1人だったらどうでしょう。
1万人に1人なら、かなり貴重な人材と言えます。
では1万人に1人の人材になるにはどうしたらよいでしょうか。
一つの案としては、さらにプラスで1万時間一つのことに取り組んで、一つの分野で1万分の1を目指す。
というものです。
これはこれで素晴らしいことですが、1つの分野で1万分の1を目指すのは、努力だけではなく、もともとの才能がないと難しいのも事実です。

スキルの組み合わせで替えのきかない存在になる

もっと簡単な方法としては、別の分野で100人に1人の存在になることです。
つまり、2つの分野で100人に1人の存在になっていれば、 100 × 100 = 1万 なので、持っているスキルを組み合わせると1万人に1人の存在になります。

例えば、プログラミングを1万時間取り組めば、それなりにできるようになります。
でも、プログラミングができる人は世の中にたくさんいるので、それだけでは強みとしては薄いです。
しかし、プログラミングもできて、営業もできる、という人は世の中にそんなにいません。
プログラミングと営業、それぞれ単体でみればできる人はたくさんいますが、両方できる人は貴重です。

いろんな分野にチャレンジすることで、才能の組み合わせで替えのきかない存在になることができます。


経験者と未経験者の差

ITの企業に就職する人の中には、学生時代にがっつりプログラミングを学習していた人もいれば、ITとは関係ない学部でプログラミング未経験の人もいます。

一見、プログラミングを経験していた人の方が有利に思えます。
事実、入社した直後や、新入社員研修の期間だけを見れば、経験者の方が圧倒的に有利です。
ただし、長い目で考えると、経験者の方が貴重な人材になるとは限りません。

先ほどの紹介した1万時間の法則に当てはめてみると、 プログラミングの経験者というは、未経験者に比べて1万時間への到達が近いということです。
未経験者は、当然未経験なので、1万時間への到達は遠いです。
しかし、学生時代に別の分野を学んでいたとすると、その分野では100人に1人の人材に近いということです。

例えば、学生時代に外国語を学んでいたとすると、 プログラミング未経験でも、外国語の分野では100人に1人の存在に近いわけです。
就職した後にプログラミングを本気で学び、プログラミングでも100人に1人の存在になれば、 すぐに1万人に1人くらいの人材になれるのです。

プログラミングの経験者は、入社した直後は周りの人よりも有利ですが、 そこで気を抜いて安心していると、 数年後には元々未経験者だった人の方が貴重な人材になっている可能性もあります。
学生時代にプログラミングを経験している人は、更に上を目指して勉強するか、 別の分野の何かを勉強して、新しいスキルを身に付けていくことが必要です。