ロジカルシンキング
ロジカルシンキングについてまとめました。
ロジカルシンキングができるとどんなメリットがあるか
まずは、ロジカルシンキングができるとどんなメリットがあるのかについてです。
ロジカルシンキングができる人は、話や文章が明確で分かりやすいです。
そのため、仕事においてコミュニケーションがスムーズです。
周りの人から見ると、「頭の良い人」という評価を受けることができるでしょう。
そして、新社会人の人でロジカルシンキングが身に付いて入れば、
非常に評価の高い、いわゆるデキる新人と思わせることができます。
ロジカルシンキングとはなにか
次に、ロジカルシンキングとは何か、について説明します。
日本語に直訳すると論理的思考です。
と言われてもピンとこない人も多いでしょう。
簡単に言うと、話がロジカルであるとは、主張に対して根拠が明確であることを指します。
つまりロジカルシンキングできる、というのは、
根拠を明確に伝えることができることを指します。
ロジカルシンキングはどんなとき必要か
最初の部分と重複する部分もありますが、ロジカルシンキングがなぜ必要かについて、深掘りしてみます。
具体的にどんな場面においてロジカルシンキングが必要になるか。
私の見解では以下の通りです。
- 相手を納得させたいとき
- 現状を正しく把握したい時
- バラバラな情報を整理したい時
- 物事を深く理解したい時
- 新しいアイデアを生み出したい時
一つ一つ見ていきます。
相手を納得させたい時
人と話をしていて、自分の意見を相手に納得してもらうためには、明確に根拠を伝える必要があります。
そのためにロジカルであることが大事です。
似た言葉で、「説得力」という言葉がありますが、「説得する」のと「納得させる」のは似ているようで違います。
説得力というのは、声の大きさ、体の大きさ、話している人の自信、などの外的要因に左右されます。
後々考えると全く根拠がないのに、自信満々に話しているから説得されてしまった、という経験はないでしょうか。
ですので、話がロジカルというのは、説得するというよりは、相手を納得させるための手段です。現状を正しく把握したい時
問題が発生しているとき、現状を正しく把握できないと、問題解決をすることはできません。
プログラミングはシステム開発をしていて、エラーを解決する場合などでも現状を把握することが非常に大切です。
また、未来の予測をしたい場合も、現状を正しく把握することが必要です。
ロジカルシンキングができる人は現状を正確に把握することができます。バラバラな情報を整理したい時
・やるべきことがたくさんあるが、何からしていいか分からない。
・一つの製品が多くの部品から作られており、全体を把握できない。
・1つのフォルダの中にたくさんのファイルがあり、何がどこにあるか把握できない。
このように、多くの情報を扱うとき、ロジカルシンキングができる人はうまく情報を整理することができます。物事を深く理解したい時
何かを勉強するとき、丸暗記しようとするとなかなか苦痛です。
しかし、なぜそうなるのか、その根拠や意味を理解すれば、覚えやすくなります。
また、意味を理解しなければ、本質を理解することができません。
逆に言うと、本質を理解できればなかなか忘れませんし、応用が利きます。
プログラミングは特に、暗記よりも意味を理解することが重要です。
ロジカルシンキングが身に付いている人は、少ない学習時間で多くのことを吸収出来たり、 一つのプログラミング言語を身に付ければ、それを応用して他のプログラミング言語も早く習得することができます。新しいアイデアを生み出したい時
一見関係なさそうな題材ですが、関係あります。
新しいアイデアを考える時、ロジカルに考えられるかどうかは大事です。
世の中には「常識」と言われていることがたくさんあります。
常識を知らないと周りの人間からバカにされることもあるかもしれません。
しかし、常識を多く知っていることはにあまり意味はありません。
常識は、なぜそうなったのかを考えることの方が重要です。
常識がなぜそうなったのか、その背景を考えることで、常識に縛られない新しい発想を生み出すことができます。
ロジカルな人とそうでない人
ロジカルな人とそうでない人でどのような差があるのかを比較すると 以下のようになります。
ロジカルな人 | ロジカルでない人 |
---|---|
話が分かりやすい | 話が分かりにくい |
物事の整理が上手 | 物事の整理が下手 |
問題解決が速い | 問題解決が遅い |
応用力がある | 応用力がない |
常識に縛られない | 常識に縛られる |
フレームワーク
ここからはロジカルシンキングにおけるフレームワークをご紹介していきます。
フレームワークとは日本語にすると枠組みという意味です。
フレームワークという言葉は、様々な分野で利用されるものですが、
ここでは、「考えるための枠組み」の意味になります。
主に現状を分析して、問題の解決策を考える場合に使用します。
例
説明だけだと分かりにくいのと思うので、例を出します。
例えば、最近会社の売上が落ち込んでおり、
このままだとまずいので、何とかしろと言われたとします。
それだけでは、いったいどんな対策を立てればよいのか分かりません。
そこで今会社が置かれている現状を分析します。
まずは会社の「強み」「弱み」「今後考えられる脅威」「今後考えられるチャンス」
を洗い出して書き出していきます。
この情報から「強み」と「チャンス」を活かすためには何をすればいいか
「弱み」と「脅威」に対してどのような対策を取ればよいか
という戦略を考えやすくなります。
これは「SWOT分析」というマーケティング戦略におけるフレームワークです。
このように、ゼロから考えるのではなく、用意された枠組みに沿って分析をして、その結果から解決策を考える。
そのためのツールがフレームワークです。
MECE
漏れなく、ダブりなく分類分けする手法のことです。
情報を整理したい時や、
物事を様々な角度から分析するときに役に立つフレームワークです。
例えば、「人間」を分類しようとするとき
血液型、年齢、性別、生年月日
などで分類すれば、漏れもダブりもなく、世界中の人間を分けることができます。
MECEになっていない例としては、名前の五十音で分類した場合です。
日本人であれば漏れなくダブりなく分類可能かもしれませんが、外国の人だと当てはまらなくなり、
漏れが発生します。
具体的な用途としては例えば
- たくさんのファイルをフォルダを分けて管理したい場合
- 今月やるべき作業を洗い出したい場合
- どの期間に売上が多いかを分析したい場合
等です。
1の場合は、ファイルの種類、ファイルの内容、ファイルの作成日、などでの分け方が考えられます。
2の場合は、作業の種類や、優先順位、などでの分け方が考えられます。
3の場合、季節、月、週などでの分け方が考えられます。
漏れなくダブりなく、とは言っても、
完璧に漏れもダブりもなく洗い出すのは意外と大変です。
もちろん何を対象とするかにもよりますが。
時系列など、明確に順番がつけられるもので書き出していくのがベターだと思います。
ロジックツリー
ロジックツリーは、特定のテーマに対して枝分かれさせて分析してく手法です。
ロジックツリーの中にも、「WHATツリー」「WHYツリー」「HOWツリー」など、
細かく分かれていますが、全て構造は同じなので区別して覚える必要はないとか思います。
大事なのは、情報を細分化することで分析をしやすくすることです。
具体的な用途としては例えば
- システム開発を工程ごとに分けていき、日単位での作業の落とし込む
- プロジェクトが失敗に終わった原因の調査、及びその解決策
- 就活の時の自己分析
等です。
マインドマップで代用してもいいかもしれません。
フレームワークは問題解決の手段
ここではロジカルシンキングのフレームワークとしてMECEとロジックツリーを紹介しましたが、
フレームワークはあくまでも目的のための手段です。
使用することが目的にならないように注意しましょう。
他にもフレームワークと呼ばれるものはたくさんあるので、興味がある人は調べてみてください。
オススメ本
ロジカルシンキングの本は探せばたくさんあります。
読みやすいものから細かく書かれているものまで様々なので、自分によさそうなものを探すのがベストだと思いますが、
個人的にお勧めなのは、キングコングの西野亮廣さんの著書
革命のファンファーレ
です。
これはロジカルシンキングの本ではなく、お金とマーケティング戦略についての本なのですが、
一つ一つの話がすごくロジカルで、
ロジカルシンキングを学ぶ上で非常に参考になります。
内容自体もすごく面白いので、ロジカルに考えるのが苦手だと思っている方は是非読んでほしい1冊です。