コミュニケーション能力の種類
仕事においてコミュニケーション能力が重要と言われますが、
仕事上のコミュニケーション能力は、大きく2つに分けられると思っています。
- 仲良くなるためのコミュニケーション
- 手戻りをなくすためのコミュニケーション
の2つです。
仲良くなるためのコミュニケーション
雑談力と言い換えてもいいかもしれません。
一般的にコミュニケーションと聞くと、
このことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
雑談がうまかったり、話を盛り上げるのがうまく、
どんな人とでも長く会話が続いていく人です。
この手のコミュニケーション能力も重要ではあります。
いろんな人と仲良くなることができれば、
困った時にいろんな人に助けを求めることができるので、仕事上でも有利になります。
また、多方面からの情報収集できるという点でも有利です。
チームで仕事をするときにも、
この手のコミュニケーション能力が高ければチームの雰囲気を良くするのに役に立つはずです。
雑談力は、直接仕事の成果につながるわけではありませが、
いろんな人と仲良くなることで結果的に仕事を円滑に進めやすくなります。
手戻りをなくすためのコミュニケーション
仕事に限って言えば、
おそらくこっちのコミュニケーション能力の方が大事だと思います。
仕事を進めていると、本当に多くの手戻りが発生します。
手戻りが発生すると、スケジュールやモチベーションに大きな悪影響を及ぼします。
原因としては、報連相のタイミングが遅かったり、そもそも報連相していなかったり。
伝えたはずなのに、認識がずれていたり、そもそも忘れていたり。
ある程度進めた後に、上司やお客さんの意見がころころ変わって振り回されたり、など。
この手の問題は、いくら雑談力が高くても防げるものではありません。
まあ、日ごろから仲良くなっておくことで、報連相がしやすい空気をつくれるという点では、
雑談力は大事です。
ですが、それだけでは手戻りがなくなることはないでしょう。
- 認識の食い違いがないように、明確に伝わるように工夫する。
- 一度決まったことは記録を残しておき、言った言わないの議論が起こらないようにする。
- 全体像、完成のイメージを図や絵で描き表して、認識を共有する。
など、様々な工夫が必要です。
後者のコミュニケーションが上手で、手戻りなく仕事を進められる人は、
それだけでも高い評価を得られると思います。
雑談が苦手という人も、仕事を円滑に進めるためのコミュニケーションは身に付けられるように意識できると良いと思います。
もちろん、両方のスキルを兼ね備えているのがベストですが。