経験から学ぶ方法
経験から学ぶことについて考えてみます。
「経験から学ぶ」には、大きく分けて2種類あります。
- 自分の経験から学ぶ
- 自分以外の経験から学ぶ
の2つです。
全体像
自分の経験から学ぶ
経験から学ぶと聞いてイメージするのはこちらの方だと思います。
自分の経験から学ぶには条件があります。
それは全力で取り組むことです。
全力で取り組まなかった場合は、成功しても失敗しても、そこから得るものは少ないです。
全力で取り組んでも失敗することもあります。
失敗したときは、なぜ失敗してしまったのかを分析し、
二度と同じ失敗を繰り返さないようにするにはどうすればよいか、
真剣に考えることが必要です。そうすれば、失敗から多くを学ぶことができます。
「次回からもっと気を付ける」のようなあいまいな改善ではなく、
具体的な行動にまで落とし込んだ改善策を考えることが大事です。
成功した場合も調子に乗ってはいけません。
なぜ成功したのかを分析することは大事です。
成功の要因が分かっていれば、次新しいことに挑戦するときに自分の経験を活かすことができます。
また、一度成功したからといって、次回も同じ方法で成功できる保証はありません。
環境が変われば、やり方を変えなければ次は失敗する可能性もあります。
失敗や成功を分析し、自分の成功体験にこだわらずに、
常に改善を求めて全力で取り組む姿勢が重要です。
自分以外の経験から学ぶ
自分以外の人の経験から学ぶ方法も、多い区分けると2種類あります。
- 身近な人から学ぶ
- 本から学ぶ
の2つです。それぞれ見ていきましょう。
身近な人から学ぶ
身近な人から学ぶためのコツは2つあります。
それは、
- 洞察力を鍛える
- 自分事としてとらえる
の2つです。
まずは「洞察力を鍛える」について。
坪田塾の塾長である坪田先生は、才能の正体
の中で「才能とは洞察力」だとおっしゃっています。
洞察力を鍛えて、自分が目指している人の行動やしぐさや口癖など、全てを完コピすることで才能が磨かれるのだと。
仕事ができるようになりたければ、仕事ができる人の真似をすればよい。
というのは単純な話ですが、本当にその人のエッセンスを吸収するには、自分自身の洞察力が大事ということです。
モノマネをされている芸人さんをテレビで観ていると、
アドリブでの発言も、本人が言いそうなことを言っています。
細かく本人のことを分析して完コピしているからこそ、考え方も本人に近いものになっているのだと思います。
続いては「自分事としてとらえる」について。
仕事をしていると、身近な人が失敗している場面に遭遇することもあると思います。
そんな時、他人事として見ていると、何も得るものはありません。
しかし、もし自分がこの人と同じ立場だったらどうするか、を考えることで、
身近な人の失敗からも多くを得ることができます。
これも洞察力が関係してくると思います。
周りに目を向けて、これがもし自分の立場だったらどうするか、を考える習慣を持ちましょう。
本から学ぶ
最も効率的に他人の経験から学ぶ方法は、本を読むことです。
特に、ビジネス書や自己啓発本は、著者が自分の経験をもとに伝えたいことが凝縮されています。
本から学ぶコツは
- 大量に読む
- 自分事として読む
です。
本は1つのテーマでも、何冊か読むことをお勧めします。
1冊では、内容に偏りがある場合もありますし、著者の考え方が自分に合うとも限りません。
1つのテーマで複数の著者の本を読むと、情報の偏りがなくなり、
広い視点でも考え方を身に付けられます。
また、本を読むときは、自分事として読むことで、より内容を吸収することができます。
全体をまとめると以下のようになります。
- 経験から学ぶ
- 自分の経験から学ぶ
- 常に全力で取り組む
- 失敗と成功の原因を分析する
- 他人の経験から学ぶ
- 身近な人から学ぶ
- 洞察力を鍛えて完コピする
- 自分事として考える
- 本から学ぶ
- 様々な本を読む
- 自分事として読む
- 身近な人から学ぶ
- 自分の経験から学ぶ